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TECO STYLE〜Vol.2 代表取締役 杉野(しゃちょー!)

TECO STYLEでは、TECODesignのメンバーやイベントの様子をご紹介します!社風や中の人たちを知っていただき、そして「面白そう」「もっと知りたい」と思っていただけると幸いです。

 

第二弾となる本記事では、TECODesignの代表取締役 杉野のロングインタビューをご紹介します!親しみを込めて、本シリーズでは「しゃちょー」と呼んでまいります。

 

(観測範囲では)他の記事では話されていないような内容も。これまでよりも、ぐっと踏み込んだ内容となっていますので、ぜひご一読ください。

 

【プロフィール】

岡山県笠岡市出身。

広島大学大学院 工学研究科 修士課程 修了。

医療系IT上場ベンチャー企業に就職。テレアポから営業トークまでを徹底的に分析して、マニュアル化。科学的な営業を取り入れ、トップセールスを継続達成。

中四国大手の社会保険労務士事務所に入社。実際に給与計算業務などに従事し、顧問先担当企業のIPO、M&Aも経験。同時にIT推進室室長として、社内のマニュアル整備、IT推進などに注力。またグループ内でコンサルティング会社を設立し、顧客データベースの導入・移行作業や、クラウド勤怠、クラウド給与等の導入、また、業務フローの見直しなどを含めたバックオフィスの業務設計を中心に実施。

これまでに、200社以上の給与・労務・勤怠サービスの導入支援業務を実現。

 


 

就活時の第一志望は喫茶店のマスター!?アポ0件から伝説へ・・・

 

大学院生の頃、特にやりたいことが全くなかったんです。強いて言うなら喫茶店のマスターがやりたかったのですが、自分で店をやるのもなぁ・・・と思っていて。

 

それで、逆に一番やりたくないことをやってみたら何かわかるんじゃないか?と考えて、当時一番やりたくないと思っていた「営業」として働こうと決めたんです。なので、新卒で入った会社はバリバリの営業会社で、5年リースのホームページをテレアポで営業していました。

 

やりたくないこととは言え、せっかく働くんだし頑張ろう!と思って、卒業前の2〜3月でその会社でインターンをしていたんですけど、全然アポが入らなくて。後から入ってくる同期たちがアポ取ってる中、全然ダメ。

 

働きすぎて体調も悪くなり、このままじゃまずいなと仕切り直してからはやり方が分かってきて、「伝説のアポインター」って言ってくれるひともいたりして。そこで、科学的手法というか、「ここを抑えておけば成果が出る」という勘所と考えを身につけれたなと思います。

 

労務の道のりは〇〇から。若かりし頃はふんわりふわふわ。

 

当時は、広島拠点で3人くらいのメンバーでやっていました。当時、歩合給だったので毎月の給与の上げ下げの幅がかなり大きかったんです。

それで、なんでこんなに給与が変わるんだろう?社会保険料ってどうなってるんだろう?と勉強を始めたのがきっかけで、なんだか面白いな。もしかしたら別の仕事も検討しても良いのかもしれないな、と思ったんです。

 

なんとなく「士業」に興味があったのですが、中小企業診断士、税理士、公認会計士・・・と調べていって、社会保険労務士がアンテナに引っかかったんですよ。

振り返るとノリ要素が多くて、「税理士は覚えること多くて大変そうだな」とか「中小企業診断士ってよく分からないかな」とか。その中で、人の専門家である社労士って良いんじゃないの?なんて。

 

転職活動では広島にある社労士事務所を探して、その中でサイトを持っていてかつ広島で一番大きいところに絞って電話をしたんです。「僕経験無いんですけど、興味あって」と話したら、とりあえず書類を送ってくださいと言われまして、面接に行くことに。

 

何がしたいの?と聞かれて、「社労士になりたいわけじゃないんです。」って答えちゃって。社労士事務所なのに。

それでなぜか入社することになって、そこから僕の労務キャリアは始まったんですが、今振り返ると随分ふんわりしてたなぁ・・・。

 

「もっと良いもの作れるよ!」ちょっとギラギラだったあの頃。

 

最初は分からないことも多くてつまらなかったんですが、専門知識が身についてくるとお客さんの労務相談に乗れるようになって、そこで「ああ相談して良かった」と言っていただけるととても嬉しかったですね。

 

だけど、一方では「なんでこんな面倒なことをしなきゃいけないんだ」とも思うことも結構あって。紙ベースの仕事だし、労働慣習も変わらないしで悶々としていたんですよ。

元々ITに興味があって、上司からもITを使って何かやってくれと言われて、そこから労務×ITの領域に足を突っ込んだんだと思います。

 

当時は会計freee(現在の「freee会計」)が普及し始めた頃で、東京にアドバイザーになりに行ったんですよ。社労士事務所なのに。税理士さんたちと並んで仕訳を一時間ほどやって、その後マンツーマンでfreeeの社員さんと振り返りができる時間があったんですね。

 

で、そこで「いま使っている給与計算ソフト、全然イケてない。プロデュースさせてください!」って伝えたんです。いきなり。

そのタイミングでのご縁は無かったんですが、ある時freeeさんから社労士に拡販したいと相談をもらいました。結構提案して、修正点も出して、ここをこうした方が良いという提案書を出して、そこから今につながるご縁がでましたね。

 

当時はジョブカン、SmartHR、マネーフォワードの全部に「何かやらせてくれ!」なんてメールしてたなあ。それだけ紙ベースの仕事に不満を抱えていたし、既存のものよりも実務に即したもっと良いものができると思って、まあイキってましたね・・・給与計算イキり。

 

課題がある、ノウハウもある、それならやるしかない。

 

あの時は給与計算部門のリーダーをしていたんですが、一人で一社を担当していたのを手続きと給与で分業しようという過渡期でした。だけどひとが中々いなくて、僕ひとりで4,000人の給与計算を担当していて、ドットプリンターで紙で印刷するところまでやってました。

 

朝4時まで仕事をすることもあって、いつも唯一開いてるファミレスがやってなかった時、「ああこれはいよいよまずいぞ」と。

それで、業務効率化のためにITツール・クラウドの活用について勉強し始めたんです。

 

当時はクラウドを活用している企業はまだまだ少なかったんですが、無駄なことをしたくないという思いが強くて、いち早く取り組みました。

大変な仕事でも身になるのであれば良いと思うんですが、紙を三つ折りにするとか、封入とか糊付けとか、それって意味があるのかな?って。

 

そこから、当時の代表と僕との共同でいまのTECODesignと同じようなことをやったりしていたんですが、色々難しかったんです。

当時の僕は組織よりも自分自身にベクトルが向いていて、よくなかったんでしょうね。全然伸びなくて、ずっと作業ばっかりで大変で。

 

広島だと市場がなかったので福岡に営業に行っていて、そこで10年ぶりくらいに一社目の上司と会って、「今何してんの?」「それ一緒にやろうよ」という話になって、起業することになったんです。

 

広島から東京のお客さんに会いに行くと「次はいつですか?」と聞いてくださったり、でも一方で九州や広島にもお客さんはいたりして、その中で「お客さんもいる、課題を解決できるノウハウとスキルもある、起業のチャンスもある・・・それでやらないってどうなの?」と思うようになって、それが起業のきっかけでもありますね。

正直、他にやってくれるひとがいたらやって欲しいな〜と、でも自分しかいないしなと思ってたりもしました。

 

個人から組織へ。しゃちょーよりもTECODesignな最初期メンバーの加入。

 

起業家にありがちなギラギラした感じは、無かったですね。難しく考えなくても死ぬわけじゃないし、自分ひとりだけならどうにかなるし・・・と思ってもいました。

これは今もそうですが、後から入ってくるメンバーに少しずつ還元できる自信もあります。

 

仮に当時の上司(現在のHERO INNOVATION代表)が声をかけてくれなかったとしても、いずれは起業していたと思うけど、広島で3人くらいで小規模にやっていたかもしれないです。視座を上げてくれたり、ベクトルを自分から外に向けられたのは、やっぱりHERO INNOVATIONのお陰だなと思います。

 

起業して1年目に、うちのメンバーが徐々に増えてきて。最初の4人のメンバーって、僕よりもTECODesignなんですよ。僕よりずっと分かっていて、TECODesignらしい行動をできるんですけど、その凄さを目の当たりにしてから組織への考え方はぐっと変わりました。まず優しいし、面倒見も良くて、チーム全体で勝負をしている・・・対応が大人なんですよね。

 

最初は、正直なところ一人で仕事するのが嫌だからというので声をかけていったんですよ。Excel操作しながら電話したりするの厳しいだから、この作業の部分だけでもお願いできたら良いな〜という程度で。

 

だけど、段々とメンバーが増えていって、「ああ、こういうのって良いな」って。

組織で仕事するって楽しいし心強いし、嬉しいことも増えるなという実感を得られたのは、大きな経験でしたね。

 

みんなから刺激をもらえるのが一番楽しくて、個人プレイヤー時代は「なぜ俺のいうことができない?!」と思っていたんですけど、そうじゃなく一緒に作っていけるのが良かったなと。今までは「こうやってくれたらうまくいくから」とやり方まで指示することが多かったんですが、ぱっと手を離して任せたら、自分の想像を軽く超えてくれたときの嬉しい驚きと、衝撃を覚えています。

 

TECODesignで一番やりたいことは、テコの力で「ひっくり返す!」

 

話は前職に遡りますが、前職で働いているときにある病気にかかってしまって、週5日の出勤が難しくなったんです。それで、週1回のみの出勤にさせてほしいと相談したものの、結局出勤日数は週4日。それに、持ち帰りもあるし、電話もかかってくるしで全然休まらない。

その時、全力で動かなければ体が持つことが分かったので、6割稼働でゆっくり動くとか、薬を飲むとか、その病気に関する海外の論文を読んだり・・・色々試行錯誤していましたね。

 

当時、働けないことによって社会との断絶が辛くて、理解されないとか、受け入れられないというのがこんなに大変なのかと。僕がかかった病気は検査しても結果が出なかったり、表向きは元気に見えるようなものだったんですけど、「明日休みます」と言うと、休んで何するの?と言われてしまうこともありました。

こちらとしてはギリギリのところで働いているので、休むために休むんだけど・・・と。

 

この経験である線を越えちゃうと、世間一般のルールや働き方が当てはまらないことを実感して、表現が適切かわかりませんが、マジョリティとマイノリティ、世間一般でいう普通と普通じゃない、の境界線にいる人ってすごい大変なんじゃないかな?と思うようになったんです。

 

例えば、誰も気が付かないようなところでコツコツきちんと仕事をしているのに、話すのが苦手で評価が低くなってしまうひとが、「あいつは何を言っているか分からない」「無駄な事をやってるんだ」と思われてしまったり、育児中の時短社員が「もっと仕事に打ち込めば良いだろう」と思われてしまったり、こういったことって少なくないんですよ。

理解のなさというか、余裕のなさがひとを苦しめるんだなと思って、それを解決したいなというのが一番ですね。

 

労務の方というのは、裏方という捉え方が多かったり、やって当たり前と思われがちで、こういった立場に置かれやすい事が多いと思いますし、今自分にできることがこれだし・・・と考えてはいますが、根本的には「個人の力でひっくり返せないものをなくしたい」「頑張ってもどうしようもできない状況を崩したい」という思いがあります。

 

僕は昔サッカーをやっていたんですが、プレイすることよりも道具を磨いたり、食事のメニューを考えたりするほうが好きだったんです。昔なりたい職業を思い返してみると、薬剤師とか整体師とか、いま調子が良くない人を治す仕事ばかりだなと。

きっかけを与えたり、背中を押す存在でありたいという思いも持っています。

 

本当にこんなに良い会社があるの!?牛乳瓶の蓋を集めていた少年は今。

 

実は、TECODesignの現メンバーの半数以上からは「本当にこんな良い会社があるのか?」と半信半疑になって、家族の方に入社前相談したという人ばかりなんです。その辺、難しいな・・・と思いますね。

 

僕すごく影響受けやすくて、「うわ〜この人今日悲しかっただろうな」と思うと自分も悲しくなるし、「あ、今イライラしてるな」と思うとイライラしちゃうし。だから、これまで苦労してきたひと、大変だったひとと話すと、自分のことみたく思うんです。それで、疑われるほどの良い会社、になっているのかもしれない。

 

今でもそうで、Slackを眺めてると「このひとはなぜこれを・・・」とか、延々考えられちゃう。もしかしたら電話してたのかもしれないし、歩きながらだったのかもとか、パターンを考えて終わりですけど。趣味は観察、かもしれないです。

でもそれで終わりというか、僕の中の図鑑が更新されるだけで、別にそこでなにか人に対して判断をするわけじゃないです。

 

収集心が異常に強くて、昔は牛乳瓶の蓋を集めたり、いまはもう集めすぎるって分かってるので手を出さないですけど・・・ワインのラベルを剥がすとか、いつ使うかわからないけど持っておきたくなっちゃうんですよね。

 

スキル・知識<<<<<<人柄

 

一緒に働きたいひとは、一言で言うと「二人で飲みに行けそうなひと」です。

 

人数が増えたり、やりたいことが増えたり、メンバーによって求める人物像はすこし変わってきてはいますが、ひとつは誠実さ。筋が通っているかどうかは大事かと思いますし、中途半端に流れに乗るとかではなく、「これだ」という考えがある人、肚をくくってるひとは一緒にいて楽しいですよね。

 

後は、周りにいる人を不幸にしないひと。僕は一対一だったら卑屈でネガティブなことばっかり言ってる「THE不幸マン」が来ても打ち返せるんですけど、周りの人はやっぱりいやだろうなって。面接で「どんなスキル・知識が必要ですか?」とよくご質問いただくんですけど、スキルや知識はあるに越したことはないけど、「一緒に働く人を大事にできるひと・リスペクトできるひと」以上!

 

だからこそ、自分自身の状態や気持ちも積極的に自己開示してほしいと考えています。やっぱり自分に対して誠実じゃないと、他の人に対してそうあれないじゃないですか。自己紹介とかSlackでの投稿とか、中々発言に勇気がいる方もいらっしゃるんですけど、それは「わたしはこういう人です」と名札をつける行為だから、あなた自身じゃなくてみんなのためにやってくださいと伝えています。これは特にリモートワークメンバーが多い当社では大事な文化です。

自分自身じゃなくて、周りのためにやって欲しいなと。それを分かってくれる人が良いな、と思います。最初の一歩をちょっと頑張れば、TECODesignは受け入れるので、そこは信じてほしいです。

 

面接の時なんかでも、本人が気がついていない良いところをなるべくこちらからお伝えしているようにしています。面接というか、本当にただただ喋ってるだけです。僕が7割。

「他に質問ありますか?」と締めようとしたら、「いやいや逆にないんですか?」と聞かれることもありますよ。

 

満腹にしてくれる方、大募集!

 

最後に、TECODesignに興味を持ってくださっている方に、二つ。

 

一つは、毎日自分をアップデートすることは大事なので、学びながらどんどん色んなことに取り組んでいく会社だということです。

 

もう一つは、僕のキャパシティがそんなに大きくないので・・・お願いします。助けてください。社長からなにか落ちてくるというより、「このひとやってないから拾っていかないと!」と思って頂けると嬉しいです。

空いたスペースに走り込める嗅覚というか、お節介なひと募集です。

 

「どうした?今日いつもよりご飯食べないね?なにか食べてきた?」くらいの方、大募集です。むしろすごくお腹いっぱいで帰ってきてるのに、「ケーキ焼いたよ!」って更に満腹にしてくれる人、渇望してます。

そういう方は、やっていて楽しいと思いますよ!みんな凸凹なので。

 

自分たちが働きやすいように・仕事しやすいように工夫してるんですが、外から見たら置いていかれている可能性もあるので、「なんでこれやってるの?」とか突っ込んでくれるひとも嬉しいですよね。「これやっちゃえば良くないですか?」とか、色んな意見があると良いなぁと。

 

そして、最終的に大事なのは一緒にいるメンバーなので、現時点で持っているスキルや知識よりも、その人をしっかり見ていきたいなと思っています。

 


 

以上、しゃちょーのインタビューをお届けしました!

約7,000字とかなりのボリュームになってしまいましたが、最後までご覧頂いてありがとうございます。

 

私自身、初めてTECODesignを知り、しゃちょーと話したときには「話を聞くと良い会社のようだけど、どこまで本当なんだろう・・・?」と思ったものです。関わり始めて数ヶ月、すっかりTECODesignのことを好きになり、もっと多くの人に知ってほしい!と強く思っています。

 

TECODesign起業の背景や大事にしていること、そしてしゃちょーの人柄を少しでもお伝えできるようにと本記事を書きましたが、いかがでしたでしょうか?

 

百聞は一見にしかず、とも言いますので、会社説明会にぜひご参加ください!採用情報はこちらから。

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